ポリリン酸をエネルギー源とした無細胞翻訳系に関する論文が「ACS Synthetic Biology」誌に採択されました。

藤島特任准教授、ELSIのWang研究員、McGlynn准教授らの共同研究グループは試験管内で再構築された無細胞翻訳系に必須なATPとGTPの再利用に新しくPPK2(ポリリン酸キナーゼ)とPolyP(ポリリン酸)を用いる系を開発し、高速且つ高効率のタンパク質合成を実現した。

今回の論文のインパクトとしては、以下のポイントが挙げられます。

  • 翻訳系におけるエネルギー再生の鍵分子として既存のクレアチンリン酸ではなくポリリン酸を用いた。
  • ポリリン酸キナーゼとポリリン酸を翻訳系と共役させる事で、ATPとGTPが迅速に再生産され、効率良く蛍光タンパク質の合成が進む事を確認した。

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