狙ったアミノ酸の種類と割合を持つランダムなタンパク質ライブラリを設計するツールに関する論文が「Bioinformatics」誌に採択されました。

藤島准教授とHFSPプロジェクトの共同研究先でカレル大学のHlouchova博士らの研究グループは目的のタンパク質のアミノ酸の種類と使用頻度を有するランダムなタンパク質ライブラリを作成するためのオンラインツール「CoLiDe」を開発しました。

今回の論文のインパクトとしては、以下のポイントが挙げられます。

  • 「CoLiDe」はタンパク質の長さに依存することなく設定したアミノ酸の種類と使用頻度を実現したライブラリを作成可能(ただし配列長が長い方が精度が高い)
  • 例えば「CoLiDe」を利用して特定の生物種あるいは機能タンパク質群におけるプロテオームのアミノ酸頻度を模倣した人工タンパク質ライブラリを設計可能。また限定したアミノ酸種から成るペプチドライブラリを作成することで、初期タンパク質の機能探索といった生命の起源研究への応用も期待される。

原著論文(Original paper)

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